令和元年度 活動指針  ~スポーツとは何か、基本に立ち返り~
 
         
 会長 勝 沼 春 彦 
 
 足利市のサッカー環境は、昨年オープンしたサッカー専用人工芝グランド「あしスタ」をはじめ、急速に整備されてきています。これも会員の皆さんの活動が認められ、足利市、足利市民の皆様に期待されている証です。そこで我々は、我々が何を期待されているか、我々に求められているものは何かを明らかにし、全会員がその認識を共有する必要があると考えます。
 
 私たちの大きな目標に「サッカー文化の普及」と「選手の育成」があり、我々はこれらを実現するために活動しております。長い間我々は、これらの事を具現化する不可欠な施設として「サッカー専用グラウンド」の建設を訴えて続け、昨年ようやく市民の皆様のご理解とご支援の下「あしスタ」がオープンしました。すべての年代でこの施設を活用し、その活動の充実が図られているところです。我々に結果、全国に名をとどろかせる選手の育成、チームの輩出が求められている事は明らかです。しかしそれがすべてではありません。
 
 我々の下には多くの若者、特に青少年が集まってきています。その青少年を正しく導き、育むのも我々に課せられた重要な責務です。そこには強要や暴力、暴言が入り込む余地はありません。決してあってはいけない事です。そこにあるのは、サッカーという素晴らしいスポーツを通した人格形成です。選手自身が自分で考え行動する。自らの足で前に進み、壁に当たったり、つまずきそうになったりした時に手を携えて支え、選手の自己判断を助ける事が指導者の役割であると心得ます。そうしてサッカーの門をたたいた若者が、選手としても人間としても成長していく、それがサッカーというスポーツの役割ではないでしょうか。 
 
 今、多くのスポーツ界で指導者の選手への関わり方が問題視されています。もちろ個々、特に指導者側の資質に問題がある事は否めませんが、それに至る歴史がある事も事実で、完全に廃絶するには相応に時間と労力を要すると愚考します。それを実現する為には、それを指導、監督する組織の強い決意とリーダーシップが不可欠なのです。私たち足利市サッカー協会は、すべてのハラスメントを足利サッカー界から追放する事をお約束します。その実現の為には場合によっては選手への関わり方、各チームと協会の関係性、組織運営の方法、すべてを改める必要があるかもしれません。人事を含めた協会組織そのものを再考するいい機会と捉えています。今の時代に適した組織運営ができるような人材の発掘と育成、それが今の足利市サッカー協会最大の課題です。
 
 サッカー人口は減少傾向にある事は否めません。特に幼年、少年世代にそれは顕著です。しかしそうした環境においても我々サッカー協会は、市内小学校、幼稚園や保育園への巡回サッカー教室を精力的に実施し、高い評価を頂いています。それにより子ども達に門戸を開きサッカーに誘う道筋をつけています。そうしてサッカーを始めた子ども達を各世代間の交流事業を基礎に、長期的なビジョンで育成していきたいと思っています。
 
 日本サッカーの父、D・クラマー氏の言葉「サッカーは子どもを大人にし、大人を紳士にする」はあまりにも有名ですが、サッカーの目的はこの言葉に集約されていると思います。ここにハラスメントの入り込む余地はありません。私達はこの言葉を胸に、子共達とサッカーという素晴らしい世界で生き、共に成長していかなければなりません。
 
 2020年、来年は私たちすべてのスポーツ関係者、全国民が待ちに待ったオリンピックが56年ぶりに東京で開催されます。世界の耳目が日本に、日本のスポーツ界に集まります。私たち足利市サッカー協会は、足利から世界に誇れるスポーツのあり方を発信する事をお約束し活動指針といたします。




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